ボトックス注射に関するよくある質問

ボトックス注射に関するよくある質問

ボトックスとは何ですか?

ボトックスとは、ボツリヌス菌が生成するボツリヌストキシンという天然のりのタンパク質を有効成分とする薬剤のことをいいます。
アラガン社製のA型ボツリヌストキシン製剤の商品名がボトックスであり、一方他のジェネリック製剤である韓国製のボツリヌストキシン製剤も含めて、一般的にボツリヌストキシン製剤を総称してボトックスと呼ばれています。正式にはアラガン社製のものだけがボトックスを名乗れます。

ボトックス注射とは何ですか?

ボトックスを筋肉に直接注入することで、筋肉の過剰な動きを抑え、歯ぎしりや食いしばりの改善、ガミースマイルの矯正などに効果があります。
ボツリヌストキシンと呼ばれる成分により、神経伝達物質であるアセチルコリンの放出が抑制され、脳から筋肉への伝達を阻害されるので、筋肉の動きが弱まります。

歯科でボトックスを使用する目的は何ですか?

主に「歯ぎしり・食いしばりの緩和」「エラ張りの改善」「ガミースマイルの改善」「顎関節症の緩和」などに使用されます。
歯ぎしり・食いしばりを主働し、エラ張りの原因である咬筋(こうきん)にボトックス注射することで、咬筋(こうきん)を縮小させて小顔効果得たり、歯ぎしり・食いしばりの改善を期待します。これにより、顎関節への負担軽減や睡眠の質の向上、歯の摩耗・肩こり・頭痛などのリスクを低減できる可能性があります。
また唇が大きく上がって歯ぐきが見え過ぎてしまういわゆる「ガミースマイル」に対して、上唇を上げる筋肉が原因である場合はボトックス注射が効果的です。

ボトックスは安全ですか?

日本の厚生労働省やFDA(米国食品医薬品局)に認可された製剤を使用し、適切な施術を受ければ安全性は高いです。ただし、妊娠中や授乳中の方、神経筋疾患のある方は基本的に禁忌です。
ボトックスは、ボツリヌス菌が生成するA型ボツリヌストキシンを生理食塩水で薄めて使用します。日本でも20年以上前から眼科や小児科などで使用されてきており、アラガン社製の「ボトックスビスタ」は日本国内で唯一厚生労働省が美容目的での使用を認可しています。

広瀬通り歯科クリニックでは、A型ボツリヌストキシン製剤として日本が正式に認めている製剤であるアラガン社製「ボトックスビスタ」を、院長が正式な講習を修了し、アラガン社の日本国内正式ルートから購入して患者さんへ提供しています。歯科医・口腔外科医の診療領域に限り製剤を使用し、製剤の効能・効果、用法・用量などを理解して治療を行いますので、ご安心ください。

ボトックスの効果はどれくらい続きますか?

一般的に3〜6ヶ月程度持続します。その後継続的に施術を受けることで、より長期間の効果が期待できます。
ボトックス注射を長期間に渡って定期的に行なっていても、身体的に問題はありません。効果が持続できる期間が長くなって、施術するスパンが長くなるとされています。

ボトックス注射の施術時間はどのくらいですか?

ボトックス注射自体は5〜10分程度で終了しますが、術前のカウンセリングや麻酔の有無によっては30分程度かかることもあります。
歯科口腔外科のボトックス注射に関わる診療領域は、「エラボトックス注射」に代表される咬筋(こうきん)への注入が主であり、歯ぎしり・食いしばりの改善により、顎関節への負担軽減や睡眠の質の向上、歯の摩耗・肩こり・頭痛などのリスクの低減を目的としています。結果的に小顔効果が得られますが、美容整形を目的としたものではありません。したがって、噛み合わせや顎関節の状態などを歯科的に十分診察したうえで施術します。

広瀬通り歯科クリニックでは、多くのボトックス注射の施術実績を有した歯科補綴専門医である院長が、顎関節や噛み合わせなどの専門的診断のもと施術を行います。無料相談をぜひご利用ください。

アラガン社製ボトックスと韓国製ボトックスの違いは何ですか?

価格や厚生労働省からの認可に違いがあります。
効果や対象部位に違いはないとされていますが、アラガン社製ボトックスは厚生労働省の認可を受けており、日本が公式に認めている製剤です。一方、韓国製ボトックスは医薬品で例えるとジェネリック薬品のようなもので、アラガン社製ボトックスよりも安価で提供されています。専門の輸入業者から入手できますが、長期にわたる安全性や効果の持続性、副作用に関する情報が限られており、厚生労働省からの認可を受けていません。日本国内で施術を受けるにあたって心配になる方も少なくないと思います。

広瀬通り歯科クリニックでは、患者さんに安心して施術を受けていただくよう、アラガン社製「ボトックスビスタ」をアラガン社の日本国内正式ルートから購入して提供しています。

ボトックス注射は痛いですか?

極細の針を使用するため、チクっとした程度の痛みですが、痛みに敏感な方には麻酔クリームや氷で冷やして感覚を鈍らせる方法もあります。
歯科医は日常的に局所麻酔針を歯肉という敏感な部位に使用しているため、ボトックス注射を難なくこなせる方が多いです。歯科治療での局所麻酔程度の痛みと考えてよいでしょう。

どのくらいで効果を実感できますか?

施術後2〜3日で徐々に効果が現れ、1〜3週間ほどで最大の効果を感じることができます。
「エラボトックス注射」の場合、筋肉の動きが弱まってから筋肉が徐々にスリムになっていくため、いわゆる小顔に変化するのは1ヶ月程度かかることがあります。

施術後に気をつけることは何ですか?

施術当日は、1.強いマッサージや圧迫、2.長時間の入浴やサウナ、3.激しい運動、4.飲酒を避けてください。
施術当日からメイクや洗顔は可能ですが、注射部位を揉んだり強くこすったりはしないでください。
注射部位に腫れや赤み、内出血が出る場合がありますが、数日中におさまるのでご安心ください。

施術後に食事や歯磨きはしても大丈夫ですか?

可能です。
ボトックス自体が筋肉を麻痺させるわけではないので、通常の食事や歯ブラシができます。

ボトックスを注射すると表情が不自然になることはありますか?

ボトックスを適量で適切な部位に注入すれば、不自然な表情になることはありません。
「エラボトックス注射」では咬筋(こうきん)部に3カ所ないしは5カ所に針を刺入し、適量を注入していきます。この際、刺入位置を誤ると笑筋(しょうきん)にボトックスが作用して笑顔が不自然となることがあります。
経験豊富な歯科医に依頼することをお勧めします。

広瀬通り歯科クリニックでは、A型ボツリヌストキシン製剤として日本が正式に認めている製剤であるアラガン社製「ボトックスビスタ」を、院長が正式な講習を修了し、アラガン社の日本国内正式ルートから購入して患者さんへ提供しています。多くのボトックス注射の施術実績を有した歯科補綴専門医である院長が、顎関節や噛み合わせなどの専門的診断のもと施術を行います。無料相談をぜひご利用ください。

ボトックスの副作用はありますか?

一時的な内出血、腫れ、まれに頭痛や効きすぎによる違和感が生じることがありますが、ほとんどは数日で改善します。

ボトックスが効かないことはありますか?

まれに効果が弱い方や、抗体ができてしまう方がいます。その場合、製剤を変更したり、施術の間隔を調整することで対応します。
ボトックスが効かない原因として、1.ボトックス製剤の品質不良、2.注入量不足もしくは不適切な刺入位置、3.体質や筋肉そのものの特性の問題、4.脂肪が多いもしくは骨格そのものが大きい、5.ボトックス自体への抗体ができた などが挙げられます。原因それぞれを探った上で対処する必要があります。

ボトックス注射をやめてしまうとどうなりますか?

効果が切れると徐々に元の状態に戻りますが、繰り返し施術したことで筋肉が弱まり、歯ぎしりなどのクセが軽減することもあります。
ボトックスの効果は永久に続くわけではありません。その効果を持続させるためには定期的に施術を受け続ける必要があります。最初の数回は3〜4ヶ月間隔で注入し、その後は6ヶ月間隔程度が良いとされています。
なお、注入してから3ヶ月以内の施術は、ボトックスに対する抗体が存在することから避けた方が良く、ボトックスの効果を長続きさせるためには適度な頻度で施術を受けるのが望ましいでしよう。

「エラボトックス」を定期的に注入し続けるとどうなりますか?

咬筋(こうきん)が使われにくくなるため、筋肉の過剰な発達を抑え、歯ぎしり・食いしばりが軽減されます。顔の輪郭も徐々にスッキリしてきます。
なお、食事などのお口の機能は保たれるのでご安心ください。

「ガミースマイル」へのボトックス治療はどのような仕組みとなっているのですか?

笑ったときに上唇が過度に持ち上がるのを防ぐため、上唇を動かす筋肉(上唇挙筋、じょうしんきょきん)にボトックスを注入することで、歯ぐきが露出しにくくバランスの取れた笑顔に整えます。
過剰な筋肉が原因である「ガミースマイル」に有効で、3〜7日程度で効果を実感できます。ただし、「ガミースマイル」は他に歯ぐきの問題や歯の大きさと骨格の問題が複合的に絡んでいることがほとんどで、ボトックスのみで解決できるケースは少ないのが実態です。

広瀬通り歯科クリニックでは、多くのボトックス注射の施術実績を有した歯科補綴専門医である院長が、審美歯科的観点からの専門的診断のもと施術を行います。無料相談をぜひご利用ください。

ボトックス治療の費用はどのくらいですか?

使用するボトックス製剤の種類、施術部位、歯科医院によって異なりますが、2〜5万円程度程度でしょう。
美容整形分野のシワ取りや小顔効果とは異なり、歯科では噛み合わせや顎関節の状態などを歯科的に十分診察・診断したうえで施術します。

歯科でのボトックス治療は医療費控除の対象になりますか?

医療費控除の対象となります。
歯科でのボトックス治療は、シワ取りや小顔効果目的のような医療費控除の効かない美容整形目的ではなく、噛む力のコントロールによる顎関節症状の軽減などの医療目的となるため,医療費控除の対象となります。

歯科医院選びのポイントは?

経験豊富な医師が在籍しているか、カウンセリングが丁寧か、使用する製剤が正規品かどうかを確認すると安心でしょう。
歯科のボトックス治療は、歯ぎしり・食いしばりの改善や小顔効果が副次的に期待できる治療法ですが、適切なクリニック選びとお口の状態の診断、アフターケアが重要です。
気になることがあれば、専門の歯科医に相談するのがベストです。