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奥歯を入れ歯にするメリット・デメリット!種類や費用、入れ歯以外の治療

よく噛めて痛くない,綺麗な入れ歯治療  / コラム

こんにちは。仙台市青葉区にある歯医者「広瀬通り歯科クリニック」です。

奥歯を気にする女性

奥歯は食事や発音の際に重要な役割を果たしており、失うと様々な問題が生じます。入れ歯は歯を失った際に検討される一般的な治療法ですが、選択するにあたって種類や費用、メリット・デメリットなどを知っておくことが大切です。

この記事では、奥歯の入れ歯に関する基礎知識から費用、そして他の治療法についても詳しく解説します。奥歯への入れ歯を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

奥歯を入れ歯にするメリット・デメリット

奥歯を入れ歯にするメリット・デメリットのイメージ

ここでは、奥歯を入れ歯にするメリット・デメリットを確認しましょう。

奥歯を入れ歯にするメリット

奥歯を入れ歯にするメリットは、以下のとおりです。

費用を抑えられる

費用を抑えられる点が、奥歯を入れ歯にする大きなメリットの一つです。入れ歯には保険適用と自由診療の二つの選択肢があり、保険適用のものを選択すれば費用を抑えられます。自費診療のみのインプラントなどと比べると、はるかに安価でしょう。

作製期間が短い

部分入れ歯は、インプラントなど他の治療方法と比べると短期間で作製が完了します。保険適用のものの場合、最短2週間程度で完成できることもあります。

他の治療法と比べて早く歯を補い機能を回復させられるため、歯を失ったことにより食事や会話に支障がある方にとって良い選択肢でしょう。緊急性がある場合でも、素早く対応してもらえる点は大きなメリットです。

お手入れが簡単

入れ歯は取り外し可能なため、清掃しやすいというメリットもあります。食事の後に取り外して目視しながら洗浄できるため、汚れをしっかり除去できるでしょう。

また、入れ歯専用の洗浄剤を使うと、より効果的に清潔を保てます。奥歯の入れ歯を取り外すと残った歯のブラッシングもしやすく、口腔内全体の健康を維持することにつながるでしょう。

外科手術が不要

入れ歯は外科手術を必要としない治療法です。全身疾患を抱えている方や手術に抵抗がある方でも、安心して治療を受けることができます。手術を回避したい方にとって、入れ歯は良い選択肢と言えるでしょう。

奥歯を入れ歯にするデメリット

奥歯を入れ歯にするデメリットは、以下のとおりです。

噛む力が弱くなる

入れ歯は、天然の歯と比較して咀嚼力が低下する点が大きなデメリットです。特に、保険適用のレジン床義歯は耐久性や強度が低いため、硬い食べ物を噛みにくいことがあります。食事の満足感が低下する可能性があります。

また、食べ物を十分に咀嚼しないまま飲み込むと、消化不良につながる恐れもあるでしょう。

歯を削ることがある

部分入れ歯を固定する際、クラスプ(留め具)を装着するために隣接する健康な歯を削ることがあります。削る量はごく少量ですが、一度削った歯は元に戻せないため、治療前に説明を受けて納得した上で治療を受けましょう。

違和感が大きい

入れ歯を初めて使用する場合、装着時に違和感を覚えることがあります。特に、保険適用の入れ歯は厚みがあるため、口内に異物感が生じることが少なくありません。

また、奥歯の入れ歯が安定していないと、発音が不明瞭になったり食べ物を噛む際にズレたりすることがあるでしょう。このような違和感は慣れるまでに時間がかかることが多く、ストレスを感じる場合があります。

毎日の洗浄が必要

入れ歯は取り外して毎日洗浄する必要があります。特に、奥歯の入れ歯は食べ物のカスが溜まりやすく、衛生状態を保つためには定期的な清掃が欠かせません。日常的なケアを面倒と感じる患者さまも多いでしょう。

清掃を怠ると汚れが蓄積して臭いの原因になるだけでなく、口腔内の健康にも悪影響を与える可能性があります。また、洗浄を正しく行わないと入れ歯の劣化を早めることがあるため、注意が必要です。

奥歯の入れ歯の種類

奥歯に使用する様々な種類の入れ歯

奥歯の入れ歯の種類は、以下のとおりです。

レジン床義歯

レジン床義歯は歯科用プラスチックで作製した一般的な入れ歯で、保険が適用されるため費用を抑えられます。費用を抑えられるだけでなく、修理や調整がしやすい点も特徴です。

ただし、耐久性が他の入れ歯と比べると劣っており、長期間使用すると変形や破損する可能性があります。また、厚みがあるため装着時の違和感や発音への影響が出る可能性が高いでしょう。

金属床義歯

金属床義歯は、金属を床部分に使用した入れ歯です。金属のため耐久性に優れており、薄く作製できるため装着感が自然で快適に使用できます。熱伝導率が高く、食べ物や飲み物の温度を感じやすいのもメリットでしょう。

ただし、保険適用外のため製作費用が高額です。さらに、調整や修理が難しい点はデメリットと言えます。

ノンクラスプ義歯

ノンクラスプ義歯は、留め具に金属を使用しないため見た目が自然で審美性に優れています。また、軽量でフィットしやすいという特徴もあるため、快適に使用できる点もメリットです。

ただし、ノンクラスプ義歯も保険適用外のため高額であることや、経年劣化しやすい点はデメリットでしょう。

シリコーン義歯

シリコーン義歯は、歯茎にあたる部分に柔らかいシリコーン素材を使用している入れ歯です。弾力性があり、歯茎に優しくフィットして装着時の痛みを軽減します。特に、口腔内が敏感な人や初めて入れ歯を使用する人にとっては、良い選択肢でしょう。

ただし、保険適用外なため費用が高額な点や、汚れが付着しやすい点はデメリットです。

アタッチメント義歯

アタッチメント義歯は磁石やシリコンなどのアタッチメントを使用して装着する入れ歯で、安定性が高くズレにくい点が魅力です。安定感が高いため、食事や会話がしやすいでしょう。

ただし、アタッチメント義歯も保険適用外なので、治療費が高額になりやすいです。また、アタッチメントの種類によっては、支えにしている歯が割れやすくなる点は、デメリットと言えます。

コーヌスクローネ義歯

コーヌスクローネ義歯は、残っている歯に内冠と呼ばれる金属でできた土台を装着し、その上に入れ歯側の外冠をかぶせて固定する入れ歯です。安定性が高いというメリットがあります。

ただし、治療費が高額になる点と治療期間が長くなる可能性がある点はデメリットです。また、土台を装着するためにご自身の歯を削る必要がある点も考慮して選択しましょう。

奥歯の入れ歯の種類別の費用

奥歯の入れ歯にかかる費用のイメージ

ここでは、奥歯の入れ歯の費用目安を、種類別にご紹介します。

  • レジン床義歯:8,000円〜1万6,000円
  • 金属床義歯:20〜40万円
  • ノンクラスプ義歯:15〜50万円
  • シリコーン義歯:11〜60万円
  • アタッチメント義歯:22〜38万円
  • コーヌスクローネ義歯:40〜160万円

レジン床義歯は保険診療の3割負担での目安です。自費診療の場合は歯科医院ごとに費用が異なるため、詳しい費用を知りたい方は、事前に歯科医院に問い合わせてみましょう。

失った奥歯を入れ歯以外で治療する方法

失った奥歯のインプラント治療について説明を受ける様子

失った奥歯を入れ歯以外で治療する方法は、以下のとおりです。

ブリッジ

ブリッジは、失った歯の両隣にある健康な歯を削り、その上に連結した人工歯を装着して固定する治療法です。見た目が自然で違和感が少ない点や安定感が高い点がメリットに挙げられます。

しかし、健康な歯を削らなければならない点は、大きなデメリットです。削った歯は弱くなりやすく、虫歯や歯周病のリスクが高まる可能性があるでしょう。

インプラント

インプラント治療は、歯を失った箇所の顎骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を装着して歯を補う治療方法です。この治療法の最大の特徴は、天然歯に近い構造を持ち、咀嚼力や審美性に優れている点でしょう。

また、周囲の健康な歯に負担をかけずに治療ができるため、長期的に口腔内の健康を維持しやすいという利点もあります。

しかし、インプラント治療には外科手術が必要であり、治療期間が長い傾向にあります。保険適用外のため、費用が高額である点もデメリットのひとつです。

まとめ

奥歯を入れ歯にして食事を楽しむ女性

奥歯を失った場合に、歯を補う治療法として一般的に検討されるのが入れ歯です。

入れ歯には様々な種類が存在し、保険適用のレジン床義歯は費用を抑えられる一方で、噛む力や安定感が低いというデメリットがあります。自費診療の金属床義歯やノンクラスプ義歯などは快適性や耐久性に優れる反面、高額な費用が必要です。

また、インプラントやブリッジといった入れ歯以外の選択肢も存在します。患者さまの口腔内の状態や費用などに応じて適切な方法を選びましょう。

奥歯への入れ歯を検討されている方は、仙台市青葉区にある歯医者「広瀬通り歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院は、患者さんが生涯にわたってお口の健康を維持できるようサポートすることを目指して治療を行っています。虫歯・歯周病治療や矯正治療をはじめ、入れ歯治療やインプラント治療にも力を入れています。

当院のホームページはこちらネット予約も受け付けておりますので、ぜひご活用ください。